お店のBGM 's blog

店舗、商業施設などのBGMに関するあれこれ

知らないと怖い店舗BGMの著作権【実際の相談事例】


インターネットを使用した業務用店内BGMサービス。
業界最安値 月額690円!
Usen

今日は実際に相談が来た事例をご紹介します。

企業A様
【相談内容】
**JASRACへの支払について**
全国に20店舗ほどチェーン店を運営していますが、そのうち数店にジャスラックを名乗る人物が直接来店し「ジャスラックとの契約書」なるものを置いて行った。
開店から現在まで全店舗CDをBGMとして使用しており、CDは従業員の個人の所有物を好みで使用していた。
各店舗の責任者はジャスラックを名乗る人物の言う「利用料金の支払い」「契約書」を詐欺まがいの悪質な商法だと勘違いし、数年に渡って放置、本社への報告もしなかった。
最近になって頻繁にジャスラックを名乗る人物が来店し、本社へ報告、著作権使用についての調査を始めた。

【具体的な相談】
まず、ジャスラックを名乗る人物が店舗責任者への法令などについて詳しい説明がなかったため、重大さについての認識がなかった為の放置だった、故意に無視していたわけではないが、どういった問題があるのか?
ジャスラックからは過去6年分に関して全店舗分の支払を要求された。
額が100万円近いので困惑している。
ジャスラックとの契約書には署名はしていない。
どうすれば良いのか?

**********************************
という内容でした。

まず、著作権法は何度も書きますが法律ですので法令順守はごく当然の事なのですが
問題は平成14年から適用された(正しくはそれまでは特例免除されていた)事を
きちんと告知、公示したのか?しているのか?という事になると思います。

例えばこれを道路交通法に置き換えると
「今まで信号を黄色で交差点に進入しても反則を取られなかったのに、黄色も赤信号と同じく信号無視として取り締まる。
という事が実は10年前から変わっていました。」

と言われ
「記録では過去にも10回黄色で信号無視してますのでその分も反則金を下さい」
と言われるようなもので
道路交通法の場合はTVや新聞で1年以上前から「法律が変わります」と告知するはずです。
最近だとチャイルドシートや運転中の携帯電話などが記憶に新しいですね。

この「店内BGMの著作権使用料金」に関してはほぼ無告知に近いのです。
そしてこのブログでも書いたように線引きが難しく非常に難解な内容となっています。

この相談をされたA社ではCDの再生をやめて、著作権フリー音楽へ切り替える事にしました。
今までの支払に関してはジャスラックとは契約せずに支払額の調整を行うそうです。





さてこの事例、問題が沢山あります。
ジャスラックを名乗る人物(職員かは定かではありません)が店舗へ出向き責任者(店長)に話をした際にどんな内容を伝えたのでしょうか?
「あーCDかけてますね、じゃあお金を払って下さい。これが契約書です」
こんな感じに封筒を置いて行ったらしいのですが、怪しい商売かと誤解されてもおかしくない行為ですねぇ・・・。
相手はCDをBGMとして使ってはいけない事を知らないのだからきちんと説明する義務があるはずです。
そして2年間も放置しておくとは・・どういう事でしょうか?

困ったものですね・・・。

新サービス開始しました!
インターネットを使用した業務用店内BGMサービス。
業界最安値 月額690円!
Usen